今日は久しぶりに音楽の話をしようと思います。昔語りも入りますので、「変なおっさんが何か言うとるわ。」位に思っていただけるとありがたいです。
今は音声データが中心ですが、その昔、ネット上でMIDIデータが中心にやりとりされていました。MIDIというのは、今でもPCと楽器の間でやりとりされているデータの形式です。当時、MIDIデータが中心だったという事は、その再生環境によって再生される音が変わるわけで、リスナーもデータ作成者と同じ再生環境を構築する必要がありました。Mp3の登場や盛り上がりと共に、このMIDIデータでのやり取りは廃れていきました。
更に数年後、ボーカロイド(以下ボカロ)が出てきてネット上での音楽の盛り上がりが起こる訳ですが、この(ある意味で)廃れた形式であるMIDIの打ち込みを私が幾度となく経験してきたことで、新しい技術であるのボカロ調声をスムーズにこなすことが出来るようになったと思っています。
ボカロエディタのパラメーターを見てみると、ボカロに特有のものもあるのですが、MIDIで慣れ親しんだパラメーターも存在します(DYN、PIT、BRI等)。また、操作GUIは慣れ親しんだピアノロールでしたので、MIDI打ち込みの技術がかなり有効に使える事が解りました(というかMIDIよりむしろ簡単)。ちなみに、現在、MIDIの打ち込みで第一選択となるソフトはDOMINOというフリーソフトです。私はDOMINOに一旦ボカロのメロディMIDIデータを読み込ませて、そこで作業していますが、昔はCHERRYというソフトを好んで使っていました。DOMINOはCherryを参考にして作られているので、ほぼ感覚は同じです。
後、元々MIDI打ち込みを行っていた人なら解ると思うのですが、打ち込み経験者は音の調整とデータの扱い方を非常に細かい単位で見ることが出来ます。細かい単位で見る事が出来るという事は、逆に言いますとそれだけ作りこみし易いという事になります。昔、同じMIDI投稿サイトで投稿していた人が、今は超有名ボカロPになっていたりしますし・・・。才能もありますが、そういう打ち込みの長い経験がその方の良い作品の土壌になっているのだと思います。
今の時代、別にMIDI打ち込みの経験がなくても曲が普通にできてしまう時代ですが、もし打ち込み経験が無い方がお見えでしたら、一度、DOMINOを使って何でもいいのでシンセ楽器一本やPCの内臓音源で曲を作ってみると良いと思います。曲作り、ボカロの調声に役に立つ経験が出来ると思います。
以上、参考になれば幸いです。
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