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【知っ得情報】小児の便秘薬4種。

小児に使われる便秘薬4種について、使い分け等を書いていこうと思います。

今日、これを書こうと思ったきっかけですが、一週間前に帰省した際に、甥っ子のコロコロ便に良い薬無い?と聞かれた事を思い出しました。その時、薬を効かせ過ぎたので、自戒の意味もこめて。ちなみに、昨日近くの小児科医から酸化マグネシウムの処方が出たのですが、前回の処方で全然効いてないとのことなので・・・。便秘薬って難しいなあと思います。

☆酸化マグネシウム(カマ、カマグ)
一番良く使われるのではないでしょうか。下剤の中でも緩いので、「緩下剤」とよく言われます。腸の中に水を呼んで、うんちを柔らかくして出しやすくします。白い粉です。これも量が少ないと出にくく、逆に多すぎると出ない薬です。漢方では「身体が冷える」薬と言われ、敬遠されます。

☆浣腸
これもよく出ますね。酸化マグネシウムが効かない場合に使います。ちなみに、高熱が出ている場合に浣腸をすると、解熱する事があります。逆に言いますと、うんちが出ない事で熱が上がってくることがあります。子供の場合、それで38度とか普通に出ますので見極めが厄介です。私も、息子の登園を巡って判断し辛かった経験が何度もあり、何回かフェイク食らいました(熱が上がったので休ませたら、うんちが出て解熱してしまった)。

☆麦芽糖(マルツエキス)
帰省した際のコロコロ便に対して、私がお勧めした薬。ドラッグストアだけでなく、ベビー用品店でも手に入ります。一般用医薬品(市販薬)から医療用医薬品になった経緯もある珍しい薬です。麦芽糖はブドウ糖が二つ連なった糖で、ごはんを噛んでいると甘くなる、その甘味成分です。製品は栄養剤にもなるので、飲ませ続けても問題ないです(虫歯には注意)。ちなみに、量を間違えて甥っ子のうんちは下痢になってしまったそうです(その月齢の規定量を飲ませて下痢になった)。半分位で飲んでみたら?と後で説明しておきました。使い方のコツですが、コロコロ便で、手足が濡れていて熱く、頬が赤く逆上せていものが目標です。

☆小建中湯
麦芽糖を含む漢方薬です。麦芽糖と同じく、コロコロ便で、手足が濡れていて熱く、頬が赤く逆上せているものを目標として使います。付け足すとしましたら、食欲があり、よく動いて疲れる傾向のある素直な子供が目標、ということでしょうか。帰省した時も、本当は麦芽糖ではなく小建中湯が使いたかったですね。

参考になれば幸いです。

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